おもいきって田舎暮らし 『やっぱ原村!』 Vol.8

自然と共に生きる④
 移住先に原村を選ぶ理由に『山の眺望が素晴らしい』が多い事は今まで記事の中でご紹介してきた。ことにこの連載の第一回を読み返していただけたら話は分かりやすい。そこには移住されてきた奥様の言葉で『・・・第二に山ね。八ヶ岳は勿論、富士山、北アルプス、南アルプス、中央アルプス・・・と歩き回った山々が眺められるって最高なのよ。そんな理由から原村での完全移住が何の迷いもなく始まったの。・・・』と移住先を原村に決めた理由の一つとしてあげられている。確かにその通りで見る場所場所から様々な山が美しく見える。「何言っているんだ。北アルプスなら我が町からの眺めが最高だ。」とお叱りを受けるかもしれない。きっとそれは間違いない。だが原村の良さは、その山の眺めだけでなく、数種類の名峰が複数並んで同時に拝めるというところがポイント高いのだ。また、遠くから眺めるからこそ分かる山脈の連なりが素晴らしい。山脈といえば、八ヶ岳の眺めはもちろん言うまでもなく絶景だが、南アルプスと北アルプス、中央アルプスも眺められる。また富士山と八ヶ岳と南アルプスを同時に拝む事ができる場所もあり東西南北楽しめるのだ。ぐるりと一周どんな山が見えるか前述の山も含めご紹介しよう。まず東いっぱいに『八ヶ岳連峰』。横に列なる見え方は原村からが一番ではないだろうか。色々な角度で見ることができ、ひとつひとつの頂の特徴を知ると興味もわく。次に北の『蓼科山・車山』。柔らかなラインの蓼科山とちょっと奥歯にも似たような車山が八ヶ岳から続き壮大な眺めだ。そして諏訪湖の上に『白馬連峰・常念岳・槍ヶ岳・穂高連峰』。北アルプスここにありと言わんばかりに霞の上に青く白くそびえ出るその姿はさすが。朝はくっきりと見え、夕方は赤やオレンジに折り重なるように染まった雲につつまれ、写真家でなくともカメラを向けたくなる。その隣には『焼岳』。形状が乗鞍と間違えそうになる。少し左に顔を出す真っ白のクリーム化粧をした『乗鞍岳』の山肌は「あぁ、あれが乗鞍だ。」とすぐわかる。初夏には雪解け縞模様も見てとれ乗鞍の特徴が可愛く感じられる。次は西の『御岳山』。自然文化園の駐車場から見えた時に感動した。頂上が雪化粧の季節に見つけやすい。更に左に『木曽駒ヶ岳・宝剣岳』。三つ頭を並べた白峰が目印の中央アルプス。

<晩夏の北アルプス>
 次は『入笠山』。高い山ではないがお気軽ハイキングには丁度良い。登ってみれば、ここで紹介している山々がグルリと一周が見渡せ素晴らしい。低学年の小学生にも気軽に登れ家族で楽しめる。次は南アルプスの『仙丈ヶ岳・鋸山・甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山』。甲斐駒は原村から見て真南。方角を確かめるのに目印にする事も多い。鋭い頂と切れた斜面に日が反射し神々しく輝く。お隣の鳳凰三山にはオベリスクの突起が見える。そして最後に日本一の名峰『富士山』。登る山ではない眺める山だと言われもするが、なるほど美しい。これで一周。このように登山の上級者からハイキングの初心者まで多くの山好きの心を捉えて離さない原村。このロケーションは宝物だ。
 今回は、そんな宝物に魅了され一昨年の12月、横浜から移住された金沢さん。

 実は原村歴35年のベテランさん。別荘ライフで数々の趣味を楽しんできた。登山、ゴルフ、スキー、美術館めぐり等、何度も訪れるうちに四季折々の美しさに惹かれていった。
 移住して1年、金沢さんの感想は『春は残雪が美しく、田畑は青い草花が咲き、山は燃え立ち、湿度の少ない快適な生活を送ることに感謝しています。秋には全山を日々紅葉が美しさを増し、唐松・白樺の落葉の美しさは横浜では体験できないことです。冬には八ヶ岳の白い峰、甲斐駒の鋭い頂、雄峰富士山、田畑が雪に覆われ天には満月が輝き、冬の夜の幻想な事、当地に在住しないと味わえない光景です。四季を通してこんな素晴らしい自然に囲まれて住むことが出来たことに感謝しています。地元の人と餅つき大会や、しめ縄作りなど交流を楽しめる事へも感謝です。』と四季の美しさに感動し、感謝しながら日々を過ごしていることが分かる。
 新たに建築した住宅はご本人による設計。使いやすい間取りで大好きな八ヶ岳と共に生きる家になっている。地元の建設会社宮坂建設に施工を依頼した事から移住交流『やまぼうしの風』の会員にもなっており色々な行事に参加。手作りのしめ縄で新年を迎え、餅つきを体験。餅つきはもちろん手返しも体験し、かつて無い経験をしたと他の参加者と会話を弾ませていた。
 日々の散歩や、スキー、読書、絵を描いたりと時間を上手に活用している。今は春が待ち遠しい。早く雪が溶けゴルフが出来る事を楽しみにしているそうだ。最後に「いつまでもフロンティア精神を忘れずに挑戦し続けていたい。使わないと錆び付いてしまうからね。」と話してくれた。なるほど・・・命ある限り挑戦しつづける事が大事なのだ。そして当たり前のように思ってしまうこのロケーションの良さにも感謝が大事なのだ。自然の中で生き生かされている事への心からの感謝が・・・。

文・写真 フリーライター 羽生田幸美
信州土地と住まいの情報 南信版 2011年3月号掲載




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